【自己資本を考える9】キャッシュフローをよくしないと銀行返済は進まない
経常利益をあげて儲けた よって「現金が増えて」「剰余金も増える」と間違った考え方の人が経営者に多すぎます。
一国の財務大臣でも「世の経営者どもは 剰余金を増やすばかりで その金を溜め込んで 使いよらん! 外形標準税金をかけよ!」 などととんでもない事を言う人物がいます。
経常利益高や純利益高の金額が 現預金の増額につながっているでしょうか・・・つながりません。
欧米の株主や投資家は 投資先の会社の営業活動による現金がどれだけ増加しているか? これを気にします。なぜか、いくらは配当を出せるのか! が大切なのです。
一方 日本のシロウト的投資家は 今期いくらの営業利益、経常利益があったかなのです。
経常利益があったとて、新規に設備投資をした在庫や売掛金が膨れた。
不渡りもくらって、金回りが悪くなった。利益高分の現預金が増えず 借入金が増加しているのです。
キャシュフロー経営活動においては
現金(現ナマ) 真に使えるお金が増えずしては良い経営をしているとは言わないのです。
経費項目にある減価償却費は実際 お金が出ていくわけではありません。
法人税を引いた後の利益を足したものが会社で使える真のお金なのです。
しかし、長い私の仕事の実務上で 特別損失を出す事はキャッシュフローに大きな影響を与えることが解ったのです。
普通は 税前利益は経常利益にニアリーな金額です。
含み損を持った土地を売却してみると税金を支払う必要がなくなり、
前年の予定納税金も返ってきて、キャッシュフローが増えるのです。
損別損失で納税がなくなり キャッシュフローに影響するのです。
これがお判りにならない経営者が多いのですね。
(井上和弘)
« 【自己資本を考える8】長期借入金は どうしたら少なくできるか? | トップページ | 【自己資本を考える10】純利益が赤字でも 会社信用には影響しません! »
「経営」カテゴリの記事
- コロナ対策 アップデート①(2021.01.26)
- 発想の転換を図れというが?(2021.01.24)
- 謹賀新年(2021.01.01)
- あけましておめでとうございます(2021.01.04)
- 「純現金収支」 って何のこと?(2020.12.21)
« 【自己資本を考える8】長期借入金は どうしたら少なくできるか? | トップページ | 【自己資本を考える10】純利益が赤字でも 会社信用には影響しません! »
コメント