【自己資本を考える2】自己資本比率とは
しかし、会社は大きくなってゆくと 世間のいろいろな人たちのご支援で商売をさせていただけるのです。
原材料や商品の仕入代金を買掛で支払いを待ってもらえることができますし、
あらゆる管理費も現金支払わないとダメということはないのです。
月1か月の支払いも月末に締めて 翌月の末日に支払えばいいのです。
また、金融機関としての銀行には、
運転資金として必要な季節原材料や労務費や納税資金を短期借入金として お願いするのです。
業容が拡大してゆくと工場や店舗、倉庫等の不動産の購入や
高額な大型機械設備も必要になってきます。
ので、当然に長期返済でないとできないので、長期借入金が発生してくるのです。
調達先である販売仕入業者も借入先の銀行も
この会社は「大丈夫か? 」を考えるのです。
必ず「恐れ入りますが 損益計算書 貸借対照表をご提示ください」とくる
信用できるか 出来ないかの判断は この2つの諸表を見るのです。
その時の価値判断が 「自己資本比率」を見るのです。
自己資本比率とは 右側の合計 総資産のうち 自己資本が何割 何%あるかを見るのです。
勿論 多いに越したことはありませんが、どうでしょう・・・
自己資本33% 長期固定負債33% 短期流動負債比率33%
なんかがバランスが取れていると考えられています。
しかし、銀行は資金繰りの悪い、そこそこ貧乏な会社が好きです。
なぜって?
お金がすぐ必要になって、借りてくれるからです。
お金が不足しない会社は 得意先ではないからです。
銀行などは 冷静冷酷です。
いかに売り上げが多くあろと
土地・建物が立派であろうと社長が名士であろうと
自己資本の低い会社は 腹の底では評価はしてくれないのです。
(井上和弘)
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