認知症の大株主②
大手メーカーの販売代理店では、
その創業者である会長が、株の7割を持っています。
時価総額で5億円はくだらないレベルです。
娘婿である社長に、
「なんでここまで放っておいたのですか?」
「はい、この問題が放置できない、
というのはよく分かってはいます。
しかし、私は娘婿という立場上、
実際にこの件で何か言うことはできません。
また、当然ながら、
顧問の税理士もいます。
会長とは、古くからしった仲ということで、
ずーっと契約しています。」
「で、この税理士は何と?」
「はい、毎年3百万円ずつ贈与をして、
なるべく贈与税を払わずに株式を移転させましょう、
と言っています。」
「しかし、時価5億円で、毎年3百万円ずつ贈与って、
いったい全体、何年かかると思っているのですか?」
「そうですよね、私もそのことは税理士の先生に言ったんです。
すると、先生は、“その時はその時、その時考えましょう”
と言うではありませんか。
開いた口が塞がらなかったです。
(福岡雄吉郎)
« いい客筋は、危機に強い | トップページ | うちの税理士の提案の相続対策案 どうもおかしい »
「事業承継・M&A」カテゴリの記事
- 5話連続シリーズ「種類株式活用の難関を超えよ!」⑤(2020.12.11)
- 5話連続シリーズ「種類株式活用の難関を超えよ!」④(2020.12.10)
- 5話連続シリーズ「種類株式活用の難関を超えよ!」③(2020.12.09)
- 5話連続シリーズ「種類株式活用の難関を超えよ!」②(2020.12.08)
- 5話連続シリーズ「種類株式活用の難関を超えよ!」①(2020.12.07)
コメント