抵抗勢力に流されてはいけない
節税や銀行交渉など、
ICOでは具体的な実務を経営者にお教えしています。
ところが、
「〇〇にかくかくしかじかと言われて、
うまく進んでいません。」
ということが良くあります。
○○の多くは税理士先生ですが、
社内で言えば、経理担当だったりもします。
例えば、電話加入権の除却です。
「経営者が1本1000円で買って除却しなさい!」
と常々申し上げています。
そうすれば除却損を計上して税引き前利益を下げれます。
除却損の金額の35%くらいは、節税になります
その実務は、
116(NTT)に電話をして、
電話加入権を譲渡したいのですがどうすればいいですか?
と尋ねることから始めなさい、とお伝えしています。
で、電話加入権譲渡承認請求書を提出し、譲渡すれば良いのです。
NTTが譲渡して構いません、と言っているのです。
ある経営者がこう言いました。
「電話加入権の除却を進めたんですが、一部残りました。」
「えっ?どういうこと?」と尋ねました。
「今使っている電話は除却してはいけない、て言われました。」
「誰に?」
「うちの経理です?」
「どうして、今使っているのはダメなんですか?」
「いや、そこまでは聞いていないです。」
「どうして聞かなかったんですか。」
「そうなんだ、と思ってしまいました。」
「使っているとか関係なく、全部できるって、言ったじゃない。」
「そうなんですが、言い返す自信がなく、そうなんだ、
となってしまいました。」
と、こういうやりとりになりました。
事の違いはいろいろあれど、このようなことが多いのです。
言い返されると、返す言葉も自信もなく、流されてしまうのです。
はっきり言って、その経理担当こそ、何もわかっていません。
電話加入権の除却など、やったことがないのですから。
でも、これまでやってきた、経理担当実務には自信があります。
その自信を盾にして、わかっていないことでも強気で言い切るのです。
“経理のことに関しては、私のほうがよく知ってますよ”
という匂いを出すのです。
そうなると、経理財務音痴の経営者は、
「そうなんだ。」と引いてしまうのです。
結局、節税にせよ、銀行交渉にせよ、
経営者が知識や他社事例を蓄え、各実務担当が知らない手法を学び、
自信をもって取り組むしかないのです。
でなければ、いつまでも抵抗勢力に流されてしまうのです。
引かずに押し返して実行することで、
どんどん自信もつき、周囲も認め始めるのです。
(古山喜章)
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