ありがたいコメントをいただきました。
ブログをお読みいただいている経営者様より、
大変にありがたい貴重なコメントをいただきました。
ありがとうございます。
コメントを掲載させていただきます。
いつも読んで勉強させていただいております。
ただし、今回の支払い手形のサイト延長は現実的ではありません。
日経新聞に出ておりましたけれども、
公正取引委員会から手形サイトを60日以内にするすることそれを現金化かかる費用は
支払い側が持つこと。事実上の現金支払いを要求されています。
もし従わなければ罰則も貸すとあります。
私の会社でもそれに備えて今から現金を貯めて3年以内には
全て支払いを現金払いにする予定です。
自分のBSも大切ですが、国の法律を破るわけにはいきません。
確かに、おっしゃるとおりで、支払手形のサイト短縮の見直しが、
経産省、中小企業庁をはじめ議論されています。
ちょうどいま、議論している内容が、ホームページに公開されています。
ご参考までにご紹介しておきます(次をクリックください)
実際に私がお手伝いしたこの会社(大崎機械(仮称)は、
半導体業界に属する会社でした。
この資料②の7ページでいえば、まさにサイト120日が常識の業界でした。
ちなみに、大崎機械の支払い方法は手形ではなく、
振込により決済を行っている会社でした。
また、大崎機械がサイト延長を依頼した相手先というのは、
厳密にいえば、大崎機械から見て材料の仕入先が中心で、
下請法に該当する会社ではありませんでした。
このため、支払サイトの延長を依頼し、それを実行したのです。
大崎機械の会長は、G(義理)、N(人情)、P(プレゼント)を重んじる方で、
この会長が言うなら・・・という点で受け入れ余地は大きかったと思います。
仮に、仕入価格を値切って値切って、という会社であれば、
うまくはいかなかったものと思います。
ちなみに、大崎機械の一番の得意先は、一部上場メーカーで、
大崎機械は、このメーカーの協力会社にあたります。
もともと、このメーカーからの回収サイトを120日から90日にするとか、60日にするとか、
話は色々ありましたが、結局、大企業もサイト短縮には後ろ向きで、
話が浮上しては消え、今に至っています。
大崎機械の場合は、業績が拡大するなかで、
回収120日、支払90日だったため、支払サイト延長を依頼しました。
今後、このメーカーからの受取サイトが60日に短縮になれば、
支払サイトも60日に短縮することを計画しています。
このほか、顧問先には、建設業(ゼネコン、サブコン)に向けて、
安全用品の製造販売している会社がありますが、
この業界も非常にサイトが長いです。
ひどいものだと、上場会社からの受取手形でも、サイト6カ月のものがあります。
その他、10兆円近くの売上がある上場会社からのサイトも、7カ月でした。
手形サイト短縮を要請したものの、
「安全用品というのは、物販なので、ゼネコンから見たら下請法の範疇にはいらない」
ということで、けんもほろろの対応でした。
結局、この会社に対しては、直接に本社を訪問して、
サイトを2カ月に縮めてもらいましたが、大変時間と手間がかかりました。
殺し文句は、
「当社は御社のような上場会社と違って、吹けば飛ぶような中小企業です。
中小企業にとっては、資金繰りが命です。」といって、
下請法にひっかからないとはいえ、コンプライアンス上どうなのか?
というようなことを伝えて、改善に成功しました。
中小企業は、サイト負けしている会社が多く、
それが資金繰りを圧迫していることは間違いありません。
まずは、売上債権の回収サイトの短縮、在庫圧縮に努め、
運転資金を減らす努力をされるのが一番だと思っています。
この意味で、いただいたコメントにもありますとおり、
世の中の流れをキャッチして、一歩先回りして手を打つ、ということは、
非常に大切なことだと思います。
(福岡雄吉郎)
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