決算対策 1
12月決算の会社はまもなく、
3月決算の会社もあと3ヶ月ほどで、決算を迎えます。
これまで何度となく決算対策のお話をしていますが、
改めて税務面での決算対策についてまとめます。
節税には、お金の支払を伴う節税と、
お金の支払を伴わない節税があります。
まず考えるべきなのは、お金の支払を伴わない節税です。
1.売掛金、未収金等で回収不可なら、損金(貸倒)処理する
・相手先別に残高をチェックして、
前期末と当期末の残高が同じものは注意。
・「努力しても回収できない」という証拠集め
を徹底して行うこと(電話、訪問、書面)。
2.売上債権等に対して、「貸倒引当金」を計上する
・債権額の1%程度が損金処理できる (ただし、業種で異なる)。
・回収サイトが長い会社は使いたい
・対象は、未収金、貸付金等も含まれる
3.原材料、仕掛品、製品などで、動きのない在庫は、安く売却する、もしくは、廃棄する
・アイテム別に残高をチェックして、前期末と当期末の残高が同額のものに注意。
廃棄が嫌なら子会社への売却を検討する。
4.在庫評価について、低価法の届出を行う
評価損を行わず、帳簿価格から時価まで評価を落とすことができる。
5.特に製品に関して、原価割れでしか売れないのは、評価損として落とす
・季節商品の売れ残り
・新製品発売による型落ち
※破損、型崩れ、棚ざらし、品質変化は対象外
(福岡雄吉郎)
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