改めて即時償却の何がよいのか②
すでにご案内のとおり、令和3年度の税制改正によって、
私たちICOコンサルティングがお勧めしてきた即時償却が
2年間延長になりました。
投資を行う中小企業にとっては、これは本当にありがたいことです。
再三にわたって、
「即時償却を使いましょう」と申し上げていますが、
税理士さんのなかには、このメリットを理解されない方も
まだまだ多くいらっしゃいます。
私たちが考える、即時償却のメリットは4つです
①キャッシュが残る
②将来何があるかわからない
③総資産が増えない
④法人税率は、将来下がってゆく
①即時償却をすれば、
多額の減価償却費を計上できます。
これを特別損失で計上すれば、
銀行や格付会社が気にする
営業利益や経常利益を減らさずに、
税引前利益を抑えることができます。
本業で利益が出ていれば、
法人税を払うことなく、
キャッシュが残ります。
②今期は、業績が良くても、
将来業績がわるくなるかもしれません。
それなら、いまのうちに、
落とせるものは落としておいたほうが、
良いとおもいませんか?
たとえ、キャッシュの支払がなかったとしても、
業績がわるいときに、減価償却費を計上すると、
営業利益、経常利益が少なくなります。
③即時償却をすれば、
当然ながら、設備投資した金額が、
資産に計上されることはありません。
つまり、総資産が増えずに、身軽な体質をキープできます。
④将来的に法人税は更に下がってゆきます。
それなら、いまのうちに即時償却をしておいたほうが、
税効果という意味でもメリットがあります。
以上、4点が即時償却をすすめるポイントです。
「長い目で見れば、どっちも同じじゃないですか?」
は、税理士や経理マンの発想であって、
経営者の発想ではないのです。
(福岡雄吉郎)
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