コロナで変わりました①
今年はコロナ禍で大変な一年ではありましたが、
これまで変わらなかったことがようやく
「コロナで変わりました。」
ということもあったのです。
①小口現金がなくなりました。
小口現金をやめなさい、と言い続けております。
・現金が分散し、ムダに現金が多く必要になる。
・現場・本部で、管理や精算の手間がかかる。
・不正の温床となる。
これらのことが、小口現金をやめてほしい主な理由です。
なにひとつ良いことがないのです。
現金効率が悪いのです。
「現場や先代トップの了解がなかなか得られない。」
と愚痴をこぼしていたサービス業の後継者が、
「ようやく小口現金をやめることができました!」
と言ってきました。
「それはよかった!
どうして今さらできたの?」と聞きました。すると、
「いやぁ、恥ずかしながらコロナのおかげなんですよ。」
「どういうこと?」
「感染リスクを下げるため、現金を触ることを減らしましょう、
という流れで、やめることができたんです。」
「いわゆる、非接触型に変えましょう、みたいなもんですね。」
「そうなんですよ。」
で、必要な時は現場の者が立替え、
支出依頼書を作成して本部へデータ送信する形になったのです。
精算の支払いは、給与支給と同時にします。
現金を触ることも、現場の者が経理のところに精算依頼書を
持参することも、なくなったのです。
「で、どうなりました?」と聞いてみました。
「いつもブログや本で書かれていたとおり、まず、
現場での買い物が減りました。
やっぱりみんな、自腹はイヤなんですね。」
「コスト削減になってよかったじゃないですか?
現場からクレームとか、聞こえてきましたか?」
「このご時世なので、誰も反対しませんでした。
コロナ前は、そんなことされたら困る!とか、
さんざん文句を言っていましたけどね。」
と、ようやく小口現金をやめることができ、
ホッとされていたのです。
不正の心配もなければ、管理コストも減ったのです。
感染リスクも確かに軽減しました。
このように、以前はできなかったけれど、
環境が変わったらできるようになりました、
ということがあるのです。
今もまだ、小口現金を扱っている中小企業はあるはずです。
現金効率を改善することが本来の目的ですが、
感染リスクを下げるためにも、
再度、小口現金の廃止にトライしてほしいのです。
(古山喜章)
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