決算対策 その9
12月決算の会社はまもなく、
3月決算の会社もあと3ヶ月ほどで、決算を迎えます。
ここからは、節税対策ではなくて、
税務調査についてお話しておきます。
■事前通知~調査準備
1.調査日程はずらせる
・調査そのものをなくすことはできないが、 何かしらの
忙しい理由をつけて、ずらしてもらうことは可能。
・2月中旬~6月末までに調査に来てもらうと良い。
(確定申告の時期~人事異動の時期であり、
調査に心あらず、になりがち)
・日程をずらしてもらって、その間に準備すればよい
2.調査の事前通知が入った場合は、
税理士に内容をメモしておいてもらう
※ほとんどの会社は、事前通知の連絡を、
税理士にするように依頼している。
3.税務調査前に重要ファイルや議事録などを見直しておく
・税務調査で、一番狙われるのは、『期ズレ』
(例)当期の売上を翌期に先送りすること
(例)翌期の経費を当期に計上すること
→焦って、期末直前で税務対策を打たない。
そのためにも、月次決算の早期化をはかって、
期末の着地予想を早く行えるようにすること。
・私物は自宅にしまっておくこと
・ときどき、ファイルを整理していると、
「税務調査で出さない」などの書類が入っている
ことがあるため、要注意。
4.通達の性質を理解しておくこと
※ときどき、通達違反と言われることあり
通達とは、国税庁が税務署の職員に向けて発信する社内規定としての性格が強い。
※通達は、税務署が、税法を都合よく解釈しているという面もある
過去の判例では、「通達に従っていないが、違法ではない」という見解が示されたこともある。
(福岡雄吉郎)
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