コロナで変わりました②
今年はコロナ禍で大変な一年ではありましたが、
これまで変わらなかったことがようやく
「コロナで変わりました。」
ということもあったのです。
②給与明細を紙で配るのはやめました。
前回の小口現金同様、給与明細も、
「コロナのおかげでやめました。」と聞いたことのひとつです。
これまで通りの紙に印刷をして配るのはやめて、
各自がスマホを使ってインターネットで明細を見る、
という形に変えた会社があったのです。
なにせ、コロナ禍では在宅勤務が定着化し、
職場に全員が出社する、という日がそもそも激減しました。
それに手渡しだと、感染リスクを気にする従業員も現れたのです。
「うちの社員数だと手作業でやったほうが安くつく」
と言っていた経営者が、急な対応に迫られ、
ようやく給与明細をデジタル化したのです。
以前から給与明細をデジタル化していた中小企業は、
このことに関しては何も慌てる必要がありませんでした。
結局、多少のコストを理由にアナログ対応のままだった会社が、
バタバタと慌てる格好になったのです。
で、デジタル化したら
「データ配信するだけなので、作業がずいぶん楽になりました。
もう元ヘは戻れませんね。」
などと平気で言うのです。
だから今まで言ってるじゃない、とツッコミたくなるのです。
今後、ペーパーレスはますます進化することが予測されます。
会議の場でも、一部の者がリモートで参加する、
ということが当たり前になってきました。
となると、資料は紙でなく、データのほうが断然、
共有しやすいのです。
会議室のテーブルに座る人には紙で準備し、
リモート参加の方には電子データで準備する、
などという対応をしていられないのです。
余計にコスト高になるのです。
なかなか進まなかった、中小企業のデジタル化ですが、
コロナ禍において、そうせざるを得ない環境となった今、
一気にデジタル化してしまう、絶好の機会なのです。
今なお、給与明細は紙に印刷して配布しています、
という中小企業も多いのです。
そのような古い体質の会社では、これからの時代、
人材の定着はおろか、採用さえできなくなってゆく、
そんな恐れがあるのです。
給与明細はデジタル化の第一歩です。
もしもまだなのなら、来年早々にも、
現状の給与システムを扱う会社に連絡し、
「給与明細をデータ配信するにはどうしたらいいか。」と伝え、
その一歩を踏み出していただきたいのです。
(古山喜章)
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