行き当たりばったり経営その2①
「高額の退職金をとるには、少なくとも3年前から考えましょう」
と常々申し上げています。
みなさん、頭ではわかっているものの、
現実にそうされている経営者は、
そう多くはありません。
特に規模がそれほど大きくない会社、
例えば、剰余金が数億円くらいの会社であれば、
高額の役員退職金を出して、
剰余金を吹き飛ばせば、株価が大きくさがって効果的です。
しかし、改めて申し上げますが、これには時間が必要です。
経営者の「逆算思考」も必要になります。
「今後、だいたいこれくらいは利益が出るだろう。
これが3年続けば、剰余金はこれくらいになるな。」
という予測を立てて、
そのいっぽうで、3年後に株価をゼロ近くまで落とすには、
退職金は、●億円必要になる。
そのために、逆算すると、いまから、
役員報酬を月額〇百万円にしておかないと・・・
と、このように考える必要があるわけです。
逆算しておかないと、いざというときに、
株価が下がりきらずに、困ってしまいます。
超短期でしかものごとを考えられない経営者だと、
時間をかけて対策を打つ、という発想がなく、
常にその場しのぎ、その時だけのことしか考えずに、
結局、損をしてしまうことになります。
(福岡雄吉郎)
« 販売力よりも商品力を高めよ! | トップページ | 行き当たりばったり経営その2② »
「節税対策&決算対策」カテゴリの記事
- 生命保険 節税商品の行方 ④(2021.03.19)
- 生命保険 節税商品の行方 ③(2021.03.18)
- 生命保険 節税商品の行方 ②(2021.03.17)
- 生命保険 節税商品の行方 ①(2021.03.16)
- 行き当たりばったり経営その2③(2021.02.26)
コメント