M&Aで会社を売る②
ここ最近、M&Aで会社を売りたい、
という相談を受けています。
経営者には、M&Aのほか、
廃業という選択肢もあります。
M&A,廃業と一口にいっても、色々なパターンがあります。
①M&A
一番わかりやすいのは、株式を第三者に売る、
という形のM&Aです。
この場合、当然ですが、買手を見つけなければいけません。
自力で見つけることは、現実的には難しく、
仲介会社を頼るか、「TRANBI(トランビ)」に代表されるよう、
M&Aのマッチングサイトに登録する、という方法で、
買手を探します。
仲介会社も玉石混合ですが、
手数料は数千万円かかる、とご認識ください。
この手数料は、売主である株主個人が支払います。
わりと、負担が大きいですね。
TRANBIに登録して、買手を見つける方法だと、
売主は、手数料はかかりません。
その他、銀行に依頼して買手を見つけてもらう方法もあります。
この場合の手数料は、500万円前後となる場合が多いです。
この手数料もそうですが、
売るということ自体、かなりストレスがかかります。
・まず、買手が見つかるか?
・買手との間で価格交渉
・買収監査を受けなければいけない
言い方は悪いのですが、
自分の会社が、一つの商品となり、品定めを受けることになります。
これまで、必死の思いで色々苦労しながら築き上げた会社であり、
従業員の皆さんも一生懸命ついてきてくれましたが、
そういったことよりも、基本は決算書の数字で評価される部分が大きいのです。
まず、買手に自社を見てもらって、気に入ってもらわなければ、
その先に進めないのです。そこに大きなストレスを感じる方が、
結構多いです。
そして、かなしいかな、ブレイク(契約不成立)の原因は、
ほとんどが「お金(売買金額)」です。
カネの切れ目が縁の切れ目、の世界です。
(福岡雄吉郎)
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