コロナ禍のおかげで・・・②
ここまでコロナ禍が続くとは、
誰もが思わなかったなか、
“コロナ禍のおかげで、こうなりました。”
という、
経営者のさまざまな声を、お聞きしました。
②出張旅費が大きく減りました。
コロナ禍以降、移動制限がかかり、
ズームやスカイプ等、リモート機器の活用が標準化されました。
コロナ禍後の月次決算では、多くの中小企業経営者が、
出張旅費の削減金額に驚いたものです。
“出張旅費が減っただけで、固定費がこんなに減るなんて…。
いままでの旅費は何だったんでしょうか。”
“今も極力、出張・移動は減らし、リモートを活用しています。”
“社員全員が自分でセッティングできるようになりました。”
など、リモート活用はすっかり標準化されたのです。
コロナ禍前に、“テレビ会議を活用せよ!”と言っても、
“やっぱり、フェイス・トゥ・フェイスでないと…”
等と拒んでいた経営者さえも、
“ちょっとした打ち合わせや会議なら、リモートで十分です。”
と言い始めたのです。
さらに、事業所が多い会社の場合、
リモートのほうが大人数で一度に集まりやすい、
という利点を得ることもできました。
“シフトが厳しくて本部へいけません、と言っていた者も、
リモートなら移動時間がないので、
会議に全員参加できるようになったんです。”
とのことなのです。
コロナ禍のおかげで、
打合せや会議のスタイルは、完全に変わったのです。
とはいえ、
デジタルのリモートだけではわからない、
人間同士の肌感覚みたいなものも、リアルの対面にはあります。
人がリアルで対面することの、情報量の違いを再認識したのです。
テレビで野球を見るより、球場で見たほうが盛り上げるのと、
同じ感覚かと感じています。
今後、移動や外出への制限がなくなっても、
リモートとの併用を行い、
少なくなった出張旅費の現状を、維持してほしいのです。
固定費を下げた状態を、続けてほしいのです。
加えて不思議なのが、
普段はアナログから脱皮できない会社でさえも、
このような状況に陥れば、リモートを活用しているのです。
環境変化に適応して、デジタル技術を取り入れているのです。
やればできるのです。
なのに一方では、紙の旧式のタイムカードを使い、
給与明細を印刷して手渡ししたり、しているのです。
アナログ業務がまだまだ多い会社は、
今回のリモート活用を通じて、
固定費を減らす余地はまだまだある、
と認識し、次のステップへと移るべきなのです。
(古山喜章)
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