コロナ禍のおかげで・・・③
ここまでコロナ禍が続くとは、
誰もが思わなかったなか、
“コロナ禍のおかげで、こうなりました。”
という、
経営者のさまざまな声を、お聞きしました。
③倒産防止共済を解約してまた加入しました!
昨年の4月~5月頃は、
多くの会社が先の業績に不安を感じました。
そして、手元資金の確保に動きました。
そのひとつが、倒産防止共済の解約でした。
年間最大240万円、累計800万円まで、
損金計上できる、共済掛金です。
中小企業基盤整備機構が担う、
いわゆる「セーフティーネット」と呼ばれるものです。
申し込みの受付は、市中銀行にて代行しています。
銀行の方に、
“倒産防止共済に申し込みたい”と言えば、
申込書をいただけます。
年間240万円までなので、
4年足らずで800万円に到達します。
納付開始から40ケ月以降なら、解約時に全額戻ります。
月額20万円の納付なら、800万円に到達した時点で、
全額を解約できるのです。
この倒産防止共済の解約が、
昨年の手元資金確保時に、大いに役立った会社が多かったのです。
普段は、
“解約すれば利益になるので、800万円に到達したまま、
ずっと眠っています。”
と言っていた社長も、このときばかりは、
“業績が下落したので、800万円を解約して利益計上しても、
ちょうどよいくらいで、節税の必要もありませんでした。”
と感謝の声が多かったのです。
子会社を含めて、3社で加入していた会社は、
総額で2400万円を解約金で受け取りました。
こうなれば、決して小さくない金額です。
そして皆さん、業績状況を鑑みて、
また新たに倒産防止共済に加入されているのです。
“倒産防止共済を解約してまた加入しました!”
そのような方々は、
マサカの坂で生きてくる、共済解約金のメリットを、
大いに感じられたのです。
コロナ禍以前、この共済をお勧めしても、
“解約時に利益になるなら、同じじゃないですか?”
という社長もおられました。
今回のような不測の事態は、経営を続ければ、
必ず来るのです。
その備えをするのも、経営者の責務なのです。
(古山喜章)
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