オフバランスへの執念
とある会社(竹内商事(仮))から相談がありました。
税務調査で、オフバランスが否認されそうだ、
ということでした。もし、裁判になったら、
協力してほしい、というものでした。
この会社は、実は、6年前に、一度オフバランスをしています。
そして、当時、税務調査で否認され、
その後、もう一度、オフバランスにチャレンジしたのでした。
そして、再度、税務調査で否認されそうになっているのです。
珍しいといえば、珍しいです。
まずは、6年前のオフバランスの話です。
グループとして、5社ほどありましたが、
そのうち、2社が不動産を保有していました。
含み損は、2社合計で約8億円でした。
これを、別会社に売却して、
8億円の売却損を吐き出そうとしたのです。
その別会社は、株主として、
竹内一族以外に、もう1名が存在していました。
この株主は、竹内社長の古くからの友人で、外国籍です。
一応、グループ会社の役員になっていたようですが、
実態としての働きはありません。
税務上は、1%でも、外部の株主に持ってもらえば、
グループ会社間で発生した売却損は、
損金として計上できる、となっています。
これだけ見れば、別にグループ法人税制にかからず、
売却損は認められてもいいように思うのですが、
実際には、売却損は認められず、
竹内商事は、修正申告をしたのです。
その理由は、あとにつづきます。
(福岡雄吉郎)
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