変わる銀行、変わらない銀行②
ここ最近、「?」と思わるような銀行交渉があります。
変わる銀行、変わらない銀行、さまざまです。
(ケース1)「今までより低い金利は出せません」
生コンの製造販売を行っている清原商店(仮)が、
財務体質改善をすべく、
別会社を設立して、オフバランスをすることになりました。
この別会社の資金調達を、
Y信金
Y銀行
K銀行
の3行から行うことにしました。
社長夫妻の話を聞く限りは、
Y信金は常に態度が横柄で、
「貸してやっている」という姿勢が、
言葉の端々から感じられたとのことでした。
社長夫妻は、Y信金担当者に、
「新会社への金利は、既存の借入金の金利以下は難しいです。」
と言われたのです。
こちらは、
・現在の金融事情
・清原商店の債務返済能力、安定性は十分健全であること
・他行とも話をして条件の良いところにお願いしようと考えていること
などを伝えても、出てくるのは、
「いやぁ、当行は金利競争とは一線を画しておりまして、
申し訳ございませんが、ご希望には添えかねます。」
などというセリフでした。
それでも、新会社の事業計画書を作成して、
そこには、「金利0.5%で調達予定」と書いて、
信金担当者に渡しました。
もちろん、Y銀行、K銀行にも同様の対応をしていました。
その後、Y信金は、支店長も同行して、
ヒアリングをしにきたといいますが、
態度自体は、相変わらずの感じでした。
「昔、苦しいときに貸してあげたのは、当行じゃないですか?!」
と、今の支店長が赴任する前の話を持ち出して、
恩着せがましく話をされたようでした。
そんな状況ですから、
社長夫妻も、「1%を切ることなんて、無理!」と言っていました。
ところが、Y信金から出てきた提案書を見ると、金利は0.4%。
Y銀行と同じくらいの低い金利が出てきました。
やはり、銀行は競わせないといけません。
ちなみに、社長夫妻は、もはやY信金から借りるつもりはありません。
今回の件も含めて、これまでの不誠実な態度に、
不信感は募るばかりです。
これからもう一波乱ありそうです。
(福岡雄吉郎)
« 変わる銀行、変わらない銀行① | トップページ | 変わる銀行、変わらない銀行③ »
「銀行交渉」カテゴリの記事
- 経営のミスリードにダマされるな!②(2022.05.24)
- 経営のミスリードにダマされるな!①(2022.05.23)
- 根抵当を外す⑨(2022.04.08)
- 根抵当を外す⑧(2022.04.07)
- 根抵当を外す⑥(2022.04.05)
コメント