M&Aを考える⑤
最近、続けてM&Aのご相談をお受けしています。
秘密保持契約
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基本合意書
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デューデリジェンス(買収監査)と来て、
最終的な買収条件が合意できれば、
譲渡契約書を結んでM&A完了となります。
どの段階でもそうですが、
こういった書類を交わす場面では、
契約内容が適切かどうか、
弁護士にチェックをしてもらうことが重要です。
これをリーガルチェック、と呼びます。
顧問弁護士がいない場合でも、
税理士に依頼して紹介してもらうとか、
知り合いの経営者仲間に紹介してもらうとかで、
弁護士を見つけるようにしましょう。
中小企業は、契約だとか法律を軽視しがちです。
ですが、最後、もめるときは、
「いった、いわない」ではなく、
「かいた、かいてない」なのです。
ですので、せめて重要な契約の場面では、
必ず専門家を通すようにしていただきたいです。
そのうえで、その専門家の意見を聞く、聞かないは、
大将である社長の判断となります。
それから、特に、買う側は、
売る側(幹部、従業員)との距離感を
どうとるかが、難しい場合があります。
ですが、大事なことは、
買収後は、買った側のトップor幹部が、
売る側にべたっと張り付いて(常駐)、
売る側の組織を掌握することです。
これをしっかりしないと、あとあと、
売った会社の管理が中途半端になり、
買収したメリットが出せません。
ですので、
・なぜ、M&Aをするのか?
・買い手にしっかりとした幹部(売手をコントロールする人材)がいるか?
もポイントといえます。
(福岡雄吉郎)
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