M&Aによる優遇税制②
今年の税制改正で
M&Aを行った会社には優遇税制が使えるようになりました。
「中小企業 経営資源集約化税制」
この3本柱の内容は・・・
①設備投資減税(中小企業経営強化税制)
一定の設備を取得等した場合、
全額即時償却 あるいは、投資額の10%を税額控除
即時償却は、これまで、
A型、B型、C型とありましたが、今回はD型です。
「経営資源集約化に資する設備(D類型)」は、
「修正ROA」または「有形固定資産回転率」が一定割合以上となれば、
使うことができます。
経営力向上計画に
「事業承継等事前調査」に関する事項の記載があり、
M&A後にM&Aの効果を高める設備投資を行う際に、
下記の要件に該当する場合はこれを活用できます。
計画期間が3年なら、
有形固定資産回転率 +2% または、修正ROA +0.3%ポイント
計画期間が4年なら、
有形固定資産回転率 +2.5% または、修正ROA +0.4%ポイント
計画期間が5年なら、
有形固定資産回転率 +3.0% または、修正ROA +0.5%ポイント
「有形固定資産回転率」
=売上高÷有形固定資産金額
修正ROA
=(営業利益+減価償却費+研究開発費)÷売上高
です。見慣れない指標ですが、
これまで同様、計画が未達でも問題ありません。
(福岡雄吉郎)
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