やっぱり無借金がいい ④
コロナ禍で、
借入金が増えた決算書を見る機会が増えました。
やむ得ない借入金もあれば、
必要ないのに不安で借りた借入金もあります。
しかし、どこまでいっても借入金は返済が必要です。
長く経営を続けるには、やっぱり無借金がいいのです。
④返済がない分、キャッシュリッチを維持しやすい
ようやく借入金体質から脱却し、
今も無借金を続けている社長がポツリと言いました。
「借金がなくなったとたん、
お金がどんどんたまってきました。お金が減らないんです。」
お金が減らないとは、ありがたい話しです。
その社長は、30代で先代から会社を引き継ぎ、
以降30年近くにわたって、借入金が絶えませんでした。
それがようやくなくなったのです。
長年にわたって利益を出し続けたことや、
売上回収期間を縮めて資金繰りを改善するなどで、
無借金になったのです。
その会社では、
30年近く毎月、借入返済でお金が出てゆきました。
それが当たり前だと思っていた、毎月の返済がなくなったのです。
短期借入金を借りなくても、
資金繰りに困らない財務体質になったのです。
そうなると当然、お金が出てゆかないので、貯まります。
「無借金というのは、こんなにもありがたいものかと実感してます。
こうなると、二度と借入金をしたくない、となりますね。」
「気持にもゆとりがでてきました。
借入金があったときは、
世の中で〇〇ショックのような事が起こったときや、
毎月の売上高が思うようにいかないと、
それだけで資金繰りが心配になり、
金策に時間を費やすことが多かったです。」
と、言っておられたのです。
経営は人、もの、カネ、と言いますが、
先立つものは、カネなのです。
日ごろからお金の心配をしなくてもよい、
というのは、社長にとって、とてもありがたい事なのです。
その会社はメーカーなので、
貯めたお金を設備投資に回しています。
即時償却制度も活用しているので、全額減価償却でき、
またキャッシュが残りやすくなります。
銀行返済がなくなったことで、
一気にキャッシュリッチな会社になったのです。
だから無借金を、お勧めするのです。
(古山喜章)
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