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2021年11月12日 (金)

本業以外の出資に気をつけなさい⑤

低金利が続く昨今、現預金に余裕があれば、

「何か利回りのいい儲け話しはないだろうか」

と考えるのが経営者です。しかし、

よくわからぬ事業に、安易に高額の出資をすると、

あとから痛い目に会うのです。

 

⑤本業以外の出資・投資はやめなさい

 

インバウンド消費目当てのスタートアップ会社へ、

栄工業(仮名)は会社での投資1億円に加えて、

栄社長(仮名)個人での投資1億円、

合計2億円を出資していました。

 

しかしコロナ禍で、出資先会社の事業はあっけなく頓挫し、

2億円の回収見込みは消えてなくなりました。

結果としては、会社も個人も損失を計上することで、

節税で損失補填をした、という格好になったわけです。

 

それでも、そのような対処ができたのは、

本体の栄工業が業績好調で、キャッシュリッチであったこと、

栄工業の株式はすでに後継者へ移行していたこと、

等が功を奏して、たまたまできたことです。

 

「他の出資した方はどうされてるか、聞いてますか?」

と栄社長に尋ねました。

「いやぁ、それはちょっとわからないです。

 お互いに連絡をとりあうことはしませんからね。

 ただ、個人資産のほとんどを出資していた人もいたので、

 その人は私なんかより、はるかに大変だと思います。」

 

そもそも、本業以外の出資に対して、

中小企業は取締役会の承認など、まったく得ていません。

社長の一存でやってしまっているのです。

いわば、背任行為なのです。

会社が稼いだお金は自分のお金、という感覚なのです。

 

しかもその投資が焦げ付いた、となると、

当然に賠償問題も本来なら絡みます。

親族でもない財務担当が同様のことをすれば、

速攻で横領・懲戒免職処分にし、賠償請求することでしょう。

そこに中小企業の社長の驕り・慢心があります。

会社はオレのもの、自分のもの、という気持ちです。

 

ある社長が言いました。

「会社は本業に投資をするものですよ。」

その通りです。

本業以外のことに独断で投資して焦げ付いたことを、

社員に説明しようもなければ、

知れると指示・命令など、誰も耳を貸さなくなるのです。

本業以外の出資・投資は、くれぐれもやめてほしいのです。

 

(古山喜章)

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経営」カテゴリの記事

コメント

頓挫した出資先のベンチャー企業が倒産していない場合、損金処理をするにはどうすれば良いですか?

この記事の事例も相手先は倒産していないです。
子会社へ安値売却して損を出しました。

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