即時償却を使いましょう②
即時償却は、『中小企業経営力強化法』という法律のもとで、使える制度です。
名前のとおり、この法律の対象は、資本金が1億円以下の中小企業です。
この制度を使うには、『経営力向上計画』を作成して、認定を受ける必要があります。
そして、この計画に、投資をする設備の内容を記載しておくのです。
具体的な設備内容は、後ほどご説明しますが、
大きくわけて次の①②のいずれかです。
①生産性向上設備(A型)
②収益力強化設備(B型)
ポイントはそれぞれ次のとおりです。
A型の設備投資のポイントは、「生産性が向上する」ことの証明が必要なこと
です。買った本人が、「これは生産性が上がるのだ」とどんなに言っても説得力に欠けます。このため、外部から証明書をもらう必要があります。
証明書をもらうというと面倒な感じがしますが、そんなことはありません。
「“中小企業経営力強化法”という制度を使いたいので、証明書を下さい!」
設備等の販売業者にこのように伝えてください。
彼らは、メーカーを通じて証明書を入手してくれます。
こちらのA型は使っている会社も多く、
皆さまにも、なじみがありますね。
次にB型の設備投資のポイントは、
投資利益率が5%以上の計画の作成が必要なこと。
大変難しそうなのですが、
この計画は、はっきりいって“絵に描いた餅”で結構です。
申請した通りの利益率が出なくても、まったく問題ありません(罰則なし)。
この計画は手間がかかりますが、即時償却できる範囲は、
A型に比べて広くなります。
私たちは、このB型をもっと使っていただきたいと思っています。
大きな税務メリットをとるには、こうした手続きを面倒くさがらずに、マメになることです。
(福岡雄吉郎)
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