期末決算に向けて②
3月決算の会社は、期末決算まで残り5ヶ月となりました。
9月の半期の決算数字も固まり、
3月の本決算の予想が立てられる頃だと思います。
利益が出る会社、出ない会社、様々ですが、
利益が出る会社は、いまのうちから
税務対策を考えないといけません。
先日、次のようなことがありました。
「社長、固定資産台帳ってご覧になったことありますか?」
「何ですか、それ?」
「わが社が持っている固定資産、
建物に始まり、機会、備品、システムなどが、
一覧表になっているものです。」
「そんなの、聞いたことないなぁ・・・
わが社にもそういう資料があるのでしょうか?」
「はい、これは必ず作成されています。
経理の方に確認してみてください。
で、そこに載っている資産が、本当にいまあるかどうか、確認してほしいです。
昔に買った設備なんかは、
いまはもうなくても、帳簿上には残っている、
というケースもあるかもしれません。」
「なるほど、経理に確認して、チェックしてみますね!」
それから1カ月後・・・
「あの固定資産台帳の件ですが、
実は、結構色々とありました。
もう無いものが、帳簿に載ったままなのです。
合計で、2000万円くらいですかね・・・」
「えぇ・・・おもったよりありますね。中身は何ですか?」
「はい、この設備部分なのですが、
当社は、業態をこれまで何度も変えてきていまして、
その都度、設備部分は、完全に入れ替えているんです。
ただし、一つだけ“改修工事”とあるのですが、これが一体何なのか、
よくわかりません・・・」
「とりあえず、明らかに跡形もなく残っていないものは、
決算で処理してしまいましょう。
よく分からない“改修工事”というものは、
昔の資料が残っていれば、それを引っ張って、
調べてみましょう。」
(福岡雄吉郎)
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