なぜ、デジタル化は進まないのか②
中小企業は仕事のデジタル化がまだまだ遅れています。
給与明細でさえ、紙で印刷して配布している会社が、
半分以上あると感じています。
なぜ、デジタル化が進まないのか、考えてゆきます。
②今のままのほうが安くつくと思っている
給与業務のデジタル化を進めていたところ、
「うちはそんなに大所帯ではないので、
今のままのほうが、若干コスト面でも安いんですよ。
なので、デジタル化のメリットがないんです。」
と言われたことがあります。
確かにそうかもしれません。
しかしそれは、
今のアナログ業務に慣れた担当者が今後もずっと担当すれば、
の話しです。
担当者が変われば、処理スピードも落ちます。
慣れるまで、またしばらく時間がかかるのです。
最初はヒューマンエラーやミスが多発しやすいです。
それに、アナログだと紙の管理帳票が増えます。
管理の手間や、保管場所など、間接コストもかかります。
作業だけのコストで比較できるものではないのです。
アナログ業務による多面的なリスクに備えてデジタル化する、
という発想がないのです。
加えて、世の中の変化に対応してゆく、
と言う点では、どんどん時代遅れになってゆきます。
「コスト面で大きなメリットはないかもしれないが、
今のうちにデジタル化しておこう。」
というくらいの、対応力が欲しいのです。
そうやって変えた会社の方々は、
「コスト面であまり変わらないと思ったけど、
やっぱりデジタル化のほうが便利ですね。
変えてみたら、今からアナログに戻そうとは、
絶対に思わないです。」
となるのです。
そのような会社は、次の新たな変化にも、
対応する力を身に着けてゆくのです。
世の中の流れに合わせてデジタル化を進める、
という視点も、中小企業の経営には大切なのです。
(古山喜章)
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