なぜ、デジタル化は進まないのか③
中小企業は仕事のデジタル化がまだまだ遅れています。
給与明細でさえ、紙で印刷して配布している会社が、
半分以上あると感じています。
なぜ、デジタル化が進まないのか、考えてゆきます。
③システムトラブルがあると大変だから
みずほ銀行のシステム障害や、ラインの個人情報管理問題など、
システムやデータに関するトラブル、事件は必ず起こります。
そのたびに聞こえてくるのが、
「やっぱりデジタル化はこわいし、しないほうがいい。
今のままが安全ではないか。」
「うちの会社で漏洩なんて発生すれば、一撃でアウトですよ。」
というものです。
といっても、デジタルでなくても、
紙の資料を電車の網棚に置き忘れて個人情報が流出した、
といった事件も変わらず発生しています。
紙であろうとデジタルであろうと、流出や漏洩は起こり得るのです。
紙だから、インターネットに繋がっていないから、
デジタルよりはるかに安全だ、などということはないのです。
リスクの多少の大小はあるかもしれませんが、
完璧なシステムは今後も絶対に現れません。
そんなシステムを待ち望んでいては、
どこまでいってもアナログから脱却できないのです。
飛行機も落ちるリスクはあります。
それでも飛行機を利用するのは、大きな利便性があるからです。
それと同じようなものです。
飛行機がメンテナンスをするのと同じように、
基幹システムであれば必ず、定期的に点検を行います。
クラウドサービスを利用していても、
そのサービス提供会社は、メンテナンスを行っています。
それでも人間がシステムを運用する以上、
何らかのトラブルや事件は起こるものなのです。
「うちも社内サーバーをハッキングされたら、どうしたらいいのか。」
と心配される社長がいました。が、
中小企業をハッキングする者など、そもそもいないのです。
余計な心配で気をもむより、
デジタル化を進めることで、その利便性を実感してみてほしいのです。
そうすれば、そのような杞憂は起こらなくなりますので。
(古山喜章)
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