自社株は誰に売るべきか?②
さて、オーナーからみたら、
自己株式は誰に売るのが正解でしょうか?
一つ言えることは、自分の会社に売却する、
という選択肢は、最後にすべき、
ということです。
先のオーナーがいい例ですが、
オーナーが保有する株式を、
自分の会社に売る(これを金庫株といいます)と、
個人にとっても、会社にとっても、デメリットがあります。
個人にとってのデメリットは、
売却したときの税金が高い、
ということです。
通常、株式の売却に伴う税金というのは、
約20%なのですが、金庫株として自社に売却した場合は、
「みなし配当」という取り扱いになります。
これはつまり、株式の売却ではなく、
「出資の払い戻し=つまり、配当」としてみなされる、
ということです。
となる、売却したオーナーに入るお金は、
株式の売却代金ではなく、配当収入としてみなされる、
ということです。
非上場株の配当収入は、「総合課税」となり、
役員報酬等と合算され、所得税がかかります。
つまり、高額所得のオーナーからすると、
税金が高くなるのです。
逆に、自社以外の誰かに売却する(個人でも法人でも問いません)場合は、
税金は20%で済みます。
まずは、この点をご理解いただきたいのです。
(福岡雄吉郎)
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