自社株は誰に売るべきか?③
オーナーが保有する株式を、
自分の会社に売る(これを金庫株といいます)と、
個人にとっても、会社にとっても、デメリットがあります。
個人にとってのデメリットは、売却したときの税金が高い、ということです。
一方で、会社にとってのデメリットは、
買取金額が高くなり、かつ、自己資本が大きく減ってしまう、
ということです。
オーナーが会社に金庫株として売却するときは、
通常、そのときの“時価”で会社に売却します。
低い価格で売却すると、税務上は、
色々なテーマが生まれてしまうため、
時価で売却することになります。
業績が堅調な会社は、株価が高いため、
会社から多額の資金がオーナーに支払われることになります。
このとき、前回お話したとおり、
オーナーにとっての所得税率も高くなります。
そして、その結果、決算書にどう反映されるか、
ですが、会社が自社株式を買い取った(=金庫株にした)場合、
自己資本が大きく減ってしまうのです。
こうなると、自己資本比率も下がり、
見た目(格付け)も大きく落ちてしまいます。
(福岡雄吉郎)
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