2022年のうちに進めておきたいこと①
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年始にあたり、今年のうちに進めておきたいことを、
書かせていただきます。
①即時償却制度の活用
機械設備、建物附属設備(内装、空調、照明等)、ソフトウェア等、
購入した事業年度で全額を一気に償却できる制度です。
アベノミクスの一環として、導入されました。
2年間の時限立法として開始され、延長を繰り返しています。
その期限が、令和5年3月31日(来年の3月末日)です。
更なる制度延長があるかどうかは、今のところわかりません。
それであれば、制度を使える今のうちに、
可能な限り、活用することなのです。
即時償却制度を活用した会社は一様に、
そのありがたさを口に出されます。
あるメーカーの社長が言いました。
「利益が出ているときに全額を償却することで、
キャッシュフローがこんなに違うとは、思いもしませんでした。」
特にその会社では、
コロナ禍に入った当初、売上高が激減したのです。
「即時償却のおかげで、
中間納税も例年に比べると極端に少なくてすみました。
売上が下がっているときに、あれは助かりました。」
と、マサカの坂においても、即時償却の恩恵を実感されたのです。
「即時償却を使わなくても、
どうせ全額償却されるのだから、一緒ですよ。」
という会計事務所の方が、今もおられます。
それは、数字だけでしか考えない人の発想です。
数字とお金は違うのです。
例えば100万円を誰かに貸したとして、
「今年一気に100万円返してもらうのも、
20年かけて5万円ずつ返してもらっても、一緒ですよ。」
と言うようなものです。
20年もかけて返してもらったら、返してもらった気になりませんし、
結局その100万円は、使えません。眠ったままです。
しかし一気に返してもらえれば、そのお金をまた別のことに使えます。
お金を回せるのです。
お金にさほどの余裕がない中小企業にとって、
投資を早く回収できることほど、ありがたいことはないのです。
早期に回収できれば、更なる投資にも活用できるのですから。
即時償却制度の期限は令和5年3月31日に迫っています。
今年のうちに活用し、
カネ回りのよい経営を、目指してほしいのです。
(古山喜章)
ICOメンバーによる、新年のあいさつ動画は、こちらから。
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