好業績にご用心②
コロナ禍で、顧問先を見ていますと、
業績の良い会社は非常に良く、
業績の苦しい会社は、いまなお、浮上のきっかけをつかめない、
といった感じで、二極化しているように思います。
しかし、たくさん利益を稼いでいる会社は、
中小企業としての恩恵が受けられなくなります。
どういうことですか?
「資本金1億円以下であれば、中小企業でしょう。
最近もLCCのピーチが資本金を75億円から
1億円に減らしていましたが、あれは、中小企業になるためでしょう?」
はい、確かにそのとおりです。
資本金1億円以下なら、中小企業として取り扱われます。
ところが、
過去3年間の所得(=税前利益と考えてください)の平均が、
15億円以上であれば、
税務上は、中小企業としてみなされない、ということです。
過去3年間 平均所得15億円以上
ということは、
直前3年間 合計所得45億円以上
ということです。
つまり、毎年15億円以上稼いでいなくても、
3年平均して15億円以上になっていれば、
中小企業の特例が受けられなくなる、
ということです。
私の関係先でも数社、こういう会社が出てきています。
となると、どんなことになるのでしょう?
資本金1億円以下であることのメリットが、
すべて失われてしまうのでしょうか?
また、何とかこれを逃れる対策はないのでしょうか?
次回、改めて資本金1億円以下であることのメリット、
また、3年平均15億円以上の会社がどんなデメリットがあるのか、
詳しくみていきます。
(福岡雄吉郎)
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