少人数私募債のスキームが否認された②
少人数私募債の金利が否認された、
ということで、アドバイスを欲しい、と言われました。
国税局の質問事項としては、
・金利が高い
・無借金会社なのになぜ、会長から借金したのか?
・このスキームは、誰の指導でしたのですか?
・その人に、お金は支払っていますか?
要は、無借金会社で、
借入をする必要もないのに、
なぜ、会長から高い金利でお金を借りるのか?
ということです。
会社からすると、会長への支払利息が増えるということは、
その分、利益が減って、法人税の減税につながりますから、
ここに国税局が目をつけた、というわけです。
しかし、質問項目の下2つ目は、
誰か指南役がいるに違いない、ということで、
国税局側も探りをいれた質問でした。
まずは、金利が高い、という点ですが、
この会長の私募債金利は、4.5%でした。
私たちは、ふだん、3%~5%くらいは妥当、
と申し上げていますから、この会社も決して高すぎる、
というわけではありませんでした。
しかし、税務署の質問は、
「なぜ、借入金利が1%を切るこのご時世に、
おたくの会社は、4.5%も支払っているのか?」
不自然でしょう、ということです。
確かに、私たちの顧問先では、
0.2%台、安いと0.1%台の金利で資金調達しています。
私募債の金利の高さはどう説明すべきか?
一つ、良い事例があったのです。
(福岡雄吉郎)
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