デジタルツールを活用せよ④
中小企業においても、
コロナ禍でリモート打合せが当たり前になり、
旅費交通費が大きく削減されました。
ただし、そのメリットを実感しても、
中小企業におけるデジタルツール活用は、
まだまだ遅れているのです。
④グーグルグラスで育成コストをカット
まだ、ごく一部の企業でしか導入されていませんが、
今後、大いに期待できるツールのひとつが、グーグルグラスです。
デジタル機能が満載の、メガネと思えばよいです。
例えば、
そのメガネをかけると、レンズ内のモニターに動画や情報が現れ、
それを見ながら仕事をすると、ムダのない作業ができる。
また、
ビデオカメラ機能があるので、遠隔地の者と目の前の状況を共有できる。
マイク機能があるので、コードレスイヤフォンと連携して、
遠隔地の者と対話が可能。
個人向けは販売しておらず、法人販売のみです。
NTTが窓口となって販売しています。
2021年8月にバージョンアップ版が発売され、
そのときのキャンペーン価格が、1個98000円でした。
なので、1個10万円くらいと考えればいいでしょう。
1回の充電で、8時間稼働とのことです。
・作業者の視界にマニュアルを表示でき、育成コストが削減できる
・現場の状況を熟練者が沿革で共有して、指示を出せる
・配送センターでのピッキング時に、
場所の指示や商品チェックを、視界のモニターでできる
等々、人手不足の時代に活用できる機能がたくさんあるのです。
実際に、
グーグルグラスを使用している中小企業の方に聞きました。
半導体関連のメーカーです。
レンズ内の視界に、
作業手順がわかる動画やマニュアルを見れるようにしています。
「これまで熟練社員がついて指導していましたが、
それがほとんど必要なくなりました!
それに、これまでは教える熟練社員によって、
バラツキがあったりしましたが、それもなくなりました。
教え方が標準化されました。」
とのことなのです。
グーグルグラスを運用するには、
工場内のWi-Fi無線環境をすみずみまで整えるなど、
デジタル環境を整備する必要があります。
しかし、これからの時代において、
デジタル環境を社内に整備できる会社とできない会社では、
雲泥の差がついてきます。
グーグルグラスだけでなく、IoTを活用するにも、
デジタル環境は欠かせないからです。
デジタル・通信技術を活用するには、
社内でそのような人材を抱える必要はありません。
フリーランスや期間限定の契約で採用し、
してほしいことをしてもらえばよいのです。
自社でデジタル人材を抱えても、
技術の進化に常に対応できる人はわずかです。
それなら、一時的にできる人を採用すればよいのです。
21世紀における生産性向上の基本は、
デジタル環境を整えることです。
未整備の会社は今後、どのように進めてゆくのか、
早く検討してほしいのです。
(古山喜章)
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