デジタルツールを活用せよ①
中小企業においても、
コロナ禍でリモート打合せが当たり前になり、
旅費交通費が大きく削減されました。
ただし、そのメリットを実感しても、
中小企業におけるデジタルツール活用は、
まだまだ遅れているのです。
①スマートフォンで給与明細
中小企業において、デジタル化が遅れているかどうかの、
大きなバロメーターとなるのが、給与明細です。
一般的には、web給与明細システム、と呼ばれています。
各従業員が個人のスマートフォンで、
給与明細を確認する仕組みです。
アナログ会社は、大量の給与明細を印刷し、
部署ごとに振り分け、退職者の分は別扱いし、
各部署に発送し、管理者から手渡してもらっています。
web給与明細なら、そのような手間やコストは一切不要です。
“web給与明細”と入力して検索すれば、
その画面がスマホでどう見えるのか、
どのような運用会社があるのか、
など、検討すべき材料はいくらでも出てきます。
さすがに、
「携帯電話やスマホを持たない社員がいます!」
と反論する経営者はいなくなりました。が、
「うちにはまだ、ガラケーの社員がいます!」
と言われることは今もあります。
しかし、現在はガラケーにも対応するシステムが存在します。
そもそも、これから採用する人で、
携帯電話の類を一切持たないし使わない、
という人は採用しないほうがよいです。
そんな従業員では、
連絡を取るのもままならず、振り回されるだけです。
それに、web給与明細を導入しても、
紙でないと困るという人には、紙で対応して、
取りに来てもらう、あるいは、
郵送料をもらって郵送する、等とすればよいのです。
紙でもらっていた人も、周りの同僚から、
「スマホで見るほうが便利だよ。」
と言われると、概ね、web対応へ変わってゆくものです。
新たに入社される方には、
web給与明細での対応とすれば、
やがてすぐに、全員がウェブ対応になります。
web対応をしている会社の給与担当者に、
「また紙の給与明細に戻したいと思いますか?」
と尋ねると、
「それはもう、絶対ムリです。
あんな面倒なこと、いまさらできません。」となるのです。
自社のデジタル化が遅れていると感じるなら、
まずは給与明細から、始めてほしいのです。
(古山喜章)
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