デジタルツールを活用せよ⑤
中小企業においても、
コロナ禍でリモート打合せが当たり前になり、
旅費交通費が大きく削減されました。
ただし、そのメリットを実感しても、
中小企業におけるデジタルツール活用は、
まだまだ遅れているのです。
⑤タブレット型端末の活用
アップルのアイパッド登場後、
タブレット端末が様々なシーンで使われるようになりました。
巷でよく見かけるのは、コンビニやスーパーです。
在庫確認&発注のため、
店員が端末をもって各棚の商品チェックをしている風景を、
よく見かけます。
紙に手書きすることなく、初期データをダイレクトに活かせます。
手書き工程を減らせる分、労務コストを削減できます。
居酒屋、ファミレス、回転ずしなどの注文端末もそうです。
スタッフがオーダーを伺う必要がなく、
その分の労務コストを削ることができています。
各店舗のレジにも、タブレット端末が浸透してきました。
大型レジに比べて導入コストもランニングコストも低く、
各種データやそのグラフを、ネットを通じて、
ほぼリアルタイムで閲覧できます。
経営陣は遠隔地にいて、各店舗の業績をすぐに確認できるように
なりました。
要は、自分の会社ではそのようなタブレット端末を、
有効活用できる場面はないだろうか、と考えてほしいのです。
あるメーカーで言いました。
「工場内の各ラインにタブレット端末を置いて、
棚卸の入力や、生産計画と実績の確認とかに、
使えばいいじゃないですか。」
すると、
「いやぁ、あれは工場内の隅々までWi-Fiの無線が飛んでいないと、
ダメなんですよ。」
「じゃあ、飛ぶように無線環境を整えたらいいじゃないですか?」
「それが結構、お金がかかります。」
と言うのです。とにかく、
「お金がかかるのでもうしばらく様子をみて…。」
という発想が、この例だけでなく、あちらこちらで出てくるのです。
現状は、人海戦術で行っており、そのほうがお金はかかっています。
それが今後も続くのです。それに気づかないのです。
お金の使いどころをわかっていない経営者が、
まだまだ多いのです。
コスト削減に繋がるデジタル技術もツールもあるのに、
それを十分に活かせていない。それが多くの中小企業の現実です。
原料費、運賃、光熱費、労務費が軒並み上昇する中で、
デジタルツールの活用は必須です。
遅れている会社は、そのツケをどんどん先延ばししているのです。
今一度、
社内の業務でデジタルツールを活用できる場面がないか、
確認し、行動を起こしていただきたいのです。
(古山喜章)
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