根抵当を外す⑧
株式会社目黒(仮)のオフバランスをお手伝いすることになりました。
メガバンクから、次の2点の連絡が来ました。
①今回のオフバランスの目的が不明確であり、
②他の銀行も根抵当解除に応じない
ため、メガバンクとしても、根抵当解除は応じられない。
②については、当初は、根抵当権解除OKと言っていた
地方銀行がNGとなり、だから、このメガバンクとしても、
解除に応じられない、というような言い方でした。
しかし、裏側では、このメガバンクが、
地方銀行に手をまわしていたことは明らかです。
そこで、次にこのように伝えました。
「根抵当解除が難しいことは、理解しました。
では、今回、抵当権は維持したままで進行をお願いします。
しかし、これまでの経緯、あるいは、目黒の事業性評価等の点から、
抵当権解除の見送りに関しまして、東北財務局に問い合わせしようと思っております。」
ポイントは、2つです。
「事業性評価」
企業の事業内容や成長可能性までを適切に評価し、
将来性ある会社には積極的に融資するように、
金融庁から指導が入っています。これが事業性評価といいます。
「東北財務局への問い合わせ」
銀行の元締めは、金融庁であり、
各地域で管轄しているのが、○○財務局です。
目黒は、東北地方に所在があるため、東北財務局でした。
銀行からすると、財務局に問い合わせされるのは、絶対に嫌なのです。
上記のように伝えたところ、銀行の態度が変わってきたのです。
(つづく)
(福岡雄吉郎)
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