根抵当を外す⑤
株式会社目黒(仮)のオフバランスをお手伝いすることになりました。
今回、売却対象としている土地には、
メガバンクが1番抵当を設定しており、
今回のブログのテーマは、この抵当権をいかに外すか?
でした。
これまでの経緯は下記をクリックください。
メガバンクの主張を要約すると、
「土地売却のために根抵当解除を申し出るなら、
いまの借入金を全て返してください。
借入金を返さずして、根抵当解除はできませんよ。」
ということでした。
これは、銀行の立場からしたら、ある意味当然ですね。
根抵当権は、基本借入ゼロでないと外さない、
というのが銀行側のルールですから。
これに対して、私は次のようにメガバンクの担当者に伝えました。
「この目黒という会社は、苦境期を脱して、いまは、業績が堅調です。
それは、私が作成した資料、指標を見て頂ければ分かります。
金融庁は、いまは、担保に依存しないように、と銀行さんにお達しを出していますよね。この目黒は、将来性のある会社です。
その将来性を見ていただきたいのと同時に、
今回の根抵当解除の依頼というのは、
何も、土地売却とセットというより、たまたま、
根抵当解除の依頼と、土地売却時期が重なった、だけのことです。
もう一度、検討してください。」
すると、メガバンク担当者は
「・・・・そうですか。一旦、持ち帰ります」
となったのです。
(つづく)
(福岡雄吉郎)
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