経営のミスリードにダマされるな!④
世の中に経営コンサルタント業を営む会社は
数多く存在しています。
経営者はそれだけ不安で、孤独なのです。
そして、知らないことがたくさんあるのです。
しかし、私たちICOからすれば、
「それは間違った指導だろ」ということが、
世の中に存在するのも、悲しきかな事実なのです。
④「無担保・無保証で借りられるのは、経営計画書作成、経営計画発表会の実施、銀行訪問、の3つを行っているから。」
武蔵野 小山昇氏の著書
“99%の社長が知らない銀行とお金の話”に書かれている言葉です。
私たちICOでは、
“無担保・無保証で借りるには、銀行格付け(スコアリング)が上がるような財務体質にし、銀行への交渉力を高めなさい。銀行を取り巻く環境を知り、交渉のための知識を持ちなさい。”
とお伝えしています。
経営計画書を作り、経営計画発表会に銀行支店長を招待し、
3ケ月に一度の銀行訪問をしていれば、
銀行からの信用を得て、無担保・無保証になる、というのです。
しかし実際には、そんなことはなく、
その会社の決算書からみた財務体質がよいから、
銀行格付け(スコアリング)が高く、無担保・無保証になるのです。
先の3つの実行の有無に関わらず、
返済能力が不安な財務体質の会社には、
「担保・個人保証がないと融資できない」と銀行は言ってきます。
要は、決算書なのです。
それに、個人保証はもはや禁じられています。
担保に頼る融資をしてはならない、と金融庁は定めています。
「いやいや、今でも銀行は求めてきますよ。」と言われます。
そうなのです。銀行員にすれば、とれればラッキーなので、
財務体質に問題なくてもとりあえず、求めるのです。
だから、
財務体質が盤石で銀行格付け(スコアリング)が高いはずなのに、
担保も個人保証も提示している会社があるのです。
それは、現在の銀行交渉に関して無知であることと、
外す交渉をしていないからなのです。
「そんなことをしたら、今後貸してもらえなくなるかも。」
と平気で思っているのです。
もったいない話しなのです。
いずれにせよ、冒頭にあるような3つの実行で、
融資を受けたり、その条件を緩和できたのは、
銀行優位の経済環境の時代の話しです。
世間の資金需要に対して、供給するお金が不足していた時代です。
だから、銀行がお殿様のような対応をしていたのです。
いまは真逆です。銀行はカネ余りで貸す先がない時代なのです。
銀行を取り巻く環境を知り、
銀行格付け(スコアリング)に強い決算書を作り上げ、
粘り強く交渉を進めてゆく。
そうすることで、無担保・無保証になってゆくのです。
いまやメインバンクでも容易に変更できる時代ですし、
私たちも必要あれば、そのように指導をしています。
そんな時に、経営計画発表会などに銀行を招待していたら、
かえってやりづらいのです。
時代遅れの対応でなく、
時流に沿った対応で、無担保・無保証を獲得してほしいのです。
(古山喜章)
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私が知ってる武蔵野会員企業の社長さんは、真面目に毎年毎年、銀行を読んで経営計画発表会をやっていましたが、前回は発表会後に直接「〇〇さんへは融資できません」と言われたそうですw
やっぱり財務面が健全じゃなければ、いくら経営計画発表会なんかでハッタリかましても無意味なんですよね~w
ちなみに、その社長さんも小山の本とかラジオとかで紹介されてる「上位会員」さんです。
投稿: とおりすがりのオッサン | 2024年3月15日 (金) 13時14分