人を見て策を考える③
先日、相談に来られた九州地方でホテル業を営んでいる
九州開発(仮)の嵯峨社長(仮)ですが、
相談内容は、「ホールディングを設立したほうがよいか?」
というものでした。
会社は5社あり、祖業(不動産業)を核とする会社が、
1社あり、他は、ホテル業でした。
社長といろいろと話をすると、
祖業の不動産業は、息子に継いでもらえるなら・・・
他の4社は、M&Aでもよいかなぁ、という感じでした。
「社長、この不動産会社ですけど、
今後、どのくらい利益が出そうですか?
これまでと同じくらいのペースで、利益が出る感じですか?」
「はい、まぁ、そうだと思います」
「それなら、簡単ですね。
いま、剰余金、内部留保が1.5億円くらいです。
退職まであと10年だとして、税引後利益が、
毎年20百万円ずつ積みあがります。
ということは、10年後に、剰余金は3.5億円くらいです。」
「はい、わかります。」
「このくらいなら、退職したときに、
この剰余金、内部留保を、すべて退職金として、
もっていってください。そうすると、株価は額面まで落ちますよ。
株価対策で、ホールディングなんてつくる必要はないですね。」
「あぁ、そうなんですね。
でも、残りの4社はどうやって考えたらいいんでしょうか?」
(福岡雄吉郎)
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