経営のミスリードにダマされるな!③
世の中に経営コンサルタント業を営む会社は
数多く存在しています。
経営者はそれだけ不安で、孤独なのです。
そして、知らないことがたくさんあるのです。
しかし、私たちICOからすれば、
「それは間違った指導だろ」ということが、
世の中に存在するのも、悲しきかな事実なのです。
③「わが社が必要のない借金までしているのは、いざというときの備えです。」
武蔵野 小山昇氏の著書
“99%の社長が知らない銀行とお金の話”に書かれている言葉です。
私たちICOでは、
“必要のない借金はせず、
いざというときにすぐに借りれる財務体質にしなさい!”
とお伝えしています。
上記のようなミスリードがあるからか、
過剰な借入で過剰な現金を抱える、という会社が絶えないのです。
「どうして借りてまで現金を抱えるんですか?」と聞くと、
「いざというときのために」と言われます。
「例えばどんなときですか?」とさらに聞くと、
「今回のようなコロナみたいなことがあるじゃないですか。」
とおっしゃる方がおられました。
しかし、無担保・無保証で金利・返済据え置きのような、
コロナ融資を政府主導ですぐに動いています。
そのことを言うと、
「コロナだけでなく、他にもありますよ」となります。
「ほんとにすぐに借りたいなら、
当座貸越枠を作ればいいじゃないですか。」と言うと、
「えっ、それって、どんなものですか?」
となることが多いのです。
当座貸越は、銀行との約定で、いつでも決めた額の範囲内で、
すぐに資金調達できる契約です。
急な資金が必要になる場合には、とても便利です。
常日頃から借りっぱなしにする必要がないので、
余計な金利もかからないのです。
いざという時のために必要のない借金をするなど、
銀行を喜ばすだけです。
総資産は膨らむわ、自己資本比率は悪化するわ、
金利分の現金は減るわ、で何もいいことがないのです。
それよりも、銀行がいつでも貸したくなる、
筋肉質な財務体質にしておくことと、
当座貸越枠を確保すること。
この2つの策で、いざという時の対応は十分です。
銀行だけを喜ばす為の経営を、する必要はないのです。
(古山喜章)
« 経営のミスリードにダマされるな!② | トップページ | 経営のミスリードにダマされるな!④ »
「銀行交渉」カテゴリの記事
- 銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい④(2023.07.14)
- 銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい➂(2023.07.13)
- 銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい②(2023.07.11)
- 銀行融資の担保・個人保証はすぐに外しなさい①(2023.07.10)
- 特別損失を活用しなさい(2023.05.02)
コメント