決算書作成の時期です⑦
3月決算の会社は、本決算が終わり、
これから決算書作成の時期を迎えます。
これまでこのブログで何度も申し上げてきましたが、
改めて決算書作成のポイントをお伝えします。
7.決算書を作成後に、経営分析を行う その2
総資産の圧縮を考えた場合に、
自社の資産でどの部分が多いのか?
面積グラフを見れば、一目瞭然です。
①現預金が多い
右側に同じくらいの借入金はありませんか?
あれば、その借入金を返済してしまいましょう。
現預金は、月商の1ヶ月分が目安です。
無借金経営で現預金がたくさんある、という会社は、
現金をいかに使うか、というテーマがあります。
投資をするか、M&Aをするか、
将来の永続的な成長の為のお金の使いみちを考えます。
ハードはもちろんですが、ソフト(システム、IT)にも投資してください。
②売掛金が多い
顧問先の状況を聞いてみると、
売掛金のサイトが縮まってきています。
特に相手が上場会社だと、コンプライアンスの問題もあり、
こちらから交渉しなくても、向こうから「縮めます」と言ってきます。
この流れを味方につけて、どんどんサイト交渉をしていきたいです。
120日→60日が多いです。
③土地が多い
オフバランス(土地の売却)を検討してください。
含み損があれば、税務対策もかねて、なおのことオフバランスしましょう。
子会社をつくって売却しましょう。
毎年決算の都度、面積グラフをつくって、
経年推移を見てゆくと、なおいいです。
(福岡雄吉郎)
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