高額退職金出してください③
私たちの仕事のテーマには、事業承継があります。
そして、事業承継で効果的なのは、経営者に高額の退職金を出すことです。
高額退職金を出す理由は、4つあるとお伝えしました。
3つ目は、法人税の節税につながるため、でした。
高額退職金は、「不相当に高額でなければ」
損金として経費に計上されます。
なので、30年に1度の大節税策ともいわれます。
例えば、経常利益が1億円の会社で、
退職金を5億円だせば、
当期を含めて5年間は、法人税は発生しない、
となります。
退職金を出すということは、一時的に、
自己資本が減りますが、
来期以降、利益が出ても、法人税が発生しませんから、
剰余金は、加速度的に増えてゆきます。
当然、これは特別損失なので、
営業利益、経常利益が赤字になることはありません。
対外的な評価が落ちることもありません。
高額退職金が高すぎる、
ということで、否認されたらどうなるでしょうか?
例えば、会社は5億円の退職金を出したものの、
税務署が考える適正額が3億円だったという場合です。
この場合、3億円までは、損金になり、
2億円が否認されて、その分、法人税を支払うことになります。
しかし、受け取った当の本人からすると、
5億円の退職金を受けったことに変わりなく、
4つ目のメリットは受けられます。
これについては、明日お伝えします。
(福岡雄吉郎)
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