一世代一裁判④
株式会社南ハウス(仮称)の南一郎会長(仮名)から、
役員退職金の関係で仕事を受けたのは、
これまで述べた通りです。
一段落してから、もう5年ほどが経過しました。
その間、年賀状のやり取り、
ウッドショックやコロナ禍では、メールのやりとりは行っていました。
その当時は、まだ裁判には至っていないようでした。
裁判になったことを聞いたのは、つい最近でした。
実は、私のもとに、
別件で内紛のトラブル案件が相談に持ち込まれました。
内容は、姉妹で会社経営をしていたが、
社長の姉が、平取締役の妹に、
ある日突然に、株主総会、取締役会で解任された、
というものです。
姉は、株式を30%持っていましたが、
他の株主の面々が、すべて妹側についてしまい、
一夜にして、姉は全てを失ってしまったのです。
姉としては、
・役員退職金の請求
・保有株式の買取
を妹に求めましたが、
返事はなしのつぶて、でした。
そこで、何かよい方策はないかと、相談に来られたのでした。
地元の顧問弁護士は、こうした経験が薄く、
あまり頼りにならない感じです。
「役員退職金は最高裁でも負けてます」
「保有株式の買取は難しいです」など、
「それなら、なぜ、この仕事を引き受けたのか?」
という消極的な姿勢だったのです。
そのときに、南会長のことを思い出し、
南会長に電話をしてみたのです。
すると、「ちょうど今、弁護士をつけて争っているところだよ!」
とのことだったのです。
(福岡雄吉郎)
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