福利厚生が見直されつつあります。④
バブルが崩壊してデフレに突入後、
従業員への各種福利厚生は、徐々に縮小されました。
しかし、インフレ期に入ろうかとする昨今、
福利厚生を見直し始めている中小企業が、
ポツポツと出始めているのです。
④日常生活のサポート
採用面でのアピールになる福利厚生としては、
キャリアアップや日常生活をサポートするタイプのものが、
増えつつあります。
キャリアアップで導入が進んでいるのは、資格取得支援制度です。
資格取得に関する費用を福利厚生費として負担し、
資格取得後は、資格手当を支給する、というものです。
取得時の費用は、セミナー受講費、書籍代、受験料など、です。
手当額の大小を問わず、何らかの形で導入している企業は、
厚生労働省の調べでは、約48%と言われています。
しかしながら中小企業の場合、制度はあるものの、
資格手当の負担分だけ人件費が増えるので、
手当額としては、まだまだ少額な会社が多い、というのが実態です。
魅力ある福利厚生としてアピールしたいなら、
従業員数を減らして、その分、資格手当の金額を増額してほしいのです。
中途半端な金額の手当てでは、手間がかかるだけなのです。
キャリアアップで意外に進んでいないのが、
書籍購入に対する福利厚生です。
人材が成長するには、読書が欠かせません。
それなのに、経費で書籍を購入しているのは、
中小企業ではせいぜい、取締役か部長クラスまで程度です。
年間上限を定めるなどし、
一般社員クラスにこそ、広めてほしい制度です。
「うちの社員は本なんか読みませんよ!」
と思うかもしれません。
が、喜ぶ人が少数派でもいるはずです。
読書量や書籍内容がわかれば、
学び癖の有無や、興味・関心の方向もわかります。
自分の成長に熱心な人材を発掘できるだけでも、収穫なのです。
日常生活のサポート型福利厚生では、
託児所費用を支援する子育て支援制度や、
家事代行サービスを優待価格で受けれるなど、
夫婦共働きを前提とする内容のものが増えつつあります。
そのようなサービスを、
福利厚生として請け負う事業者も増えています。
こちらのベアーズなどは、そのはしりかと思います。
就職活動をする人にとって、福利厚生は比較しやすい項目です。
人材採用がますます厳しくなるこれからの時代、
入社を検討する人たちにとって魅力的な福利厚生を、
少しでも揃えておいてほしいのです。
(古山喜章)
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