営業利益を増やしなさい②
銀行が最も重視する利益は、営業利益です。
だから、損益計算書においては、
“営業利益が大きく見える決算書にしなさい!”
と言い続けています。とはいえ、
コロナによる出費増や、値上げによるコスト増のなか、
無策であれば、営業利益は減る一方です。
しかし、このような環境においても、
営業利益を落とさずに増やす、知恵や工夫はあるです。
②価格高騰コストは特別損失に計上しなさい
原材料、光熱費、運賃など、
今年に入って価格がどんどん上がっています。
例えば、
プラスチックを扱う顧問先のメーカーでは、
「このままでは原材料が昨年度の1.5倍です!
営業利益が大きくマイナスになってしまいます!」
との悲鳴が聞こえてきました。
同様の悩みを抱える中小企業は多いはずです。
で、そのメーカーでは、
価格高騰の原価を特別損失に計上することにしました。
「うちの原材料の標準原価はいくらですか?」
と確認すると、1㎏あたり150円です。
毎年度、標準価格をもとに、原材料費の予算を組んでいたのです。
「じゃあ、1㎏あたり150円を超えた原材料費は、
特別原材料費、として特別損失に計上しましょう。」
ということになったのです。
このようにすれば、少なくとも、
営業利益が極端に下がることはありません。
それに、過去にないくらいの高騰ぶりです。
ならば、標準原価を越えた分は特別損失に計上する、
ということで、理屈が通ります。
その話を他社ですると、
「うちは標準原価なんてないんですが、電気代が異常に上がってます!」
という小売店業の方がおりました。
「では、過去3年の平均単価を調べて、
越えた分を特別光熱費にしましょう。」となりました。
要は、原材料費、電気代、燃料費等、
通常ではありえない価格高騰分を特別損失に計上することで、
営業利益が極端に下がらないようにする、ということです。
現状の価格高騰こそ、まさに特別損失です。
該当するコストがあるのなら、
そのコストを特別損失で計上するべきなのです。
(古山喜章)
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