営業利益を増やしなさい③
銀行が最も重視する利益は、営業利益です。
だから、損益計算書においては、
“営業利益が大きく見える決算書にしなさい!”
と言い続けています。とはいえ、
コロナによる出費増や、値上げによるコスト増のなか、
無策であれば、営業利益は減る一方です。
しかし、このような環境においても、
営業利益を落とさずに増やす、知恵や工夫はあるです。
③営業活動、クレーム対応の特別損失
営業活動やクレーム対応においても、
かかった労務コストを特別損失で計上することが可能です。
例えば、営業活動です。
建設業を営む顧問先の会社では、
受注獲得のための「積算」という業務があります。
工事にかかる費用をあらかじめ計算して、見積提示するのです。
細かな計算を行うので、積算業務はかなりの時間を要します。
かといって、受注できない場合も当然あります。
その受注できなかった案件の積算業務にかかった労務費を、
特別開発人件費、として特別損失に計上しているのです。
もちろん、積算に費やした所要時間を日々、記録を残し、
時間数×賃金単価、で算出した額を計上します。
根拠となるエビデンスをしっかりと保管されているのです。
また、あるメーカーでは、
クレームが発生した際のコストを、特別損失に計上しています。
クレームが発生すると、納品先へ数名訪問して全品検品をします。
その検品にかかった旅費、労務コスト、クレーム品の送料など、
それらをすべて算出して記録を残し、特別損失に計上しています。
もちろん、クレームを発生させないことのほうが大切です。
しかし、実際にそのような検品を要するクレームが発生した際には、
通常の製造コストとは切り離し、特別損失として計上しているのです。
特別人件費、として計上しています。
紹介した2つの事例はいずれも、
労務費の一部を特別損失に計上している、
という点で共通しています。
そう考えると他にも、
災害対応で動いた労務費、記念行事に費やした労務費など、
イレギュラーな労務費は意外にあるものです。
そのような労務費があれば、証拠となる算出根拠を残し、
特別損失に計上してほしいのです。
そうすればその分、営業利益が増えるのですから。
(古山喜章)
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