常に新たなメシの種を探しなさい①
昨今、物価高騰や人材不足で利益が出ない、
と嘆かれる経営者が多いです。
しかし、いつまでもデフレが続くわけでもないし、
少子高齢化は今に始まったことではありません。
変化を読んで対応する動きが遅いばかりに、
このデフレ終焉のなか、各社苦しんでおられるのです。
①同じ売り物、売り先、売り方には限度があります。
会社の寿命は30年がひとつの節目、と言われます。
どんなに隆盛を極めて稼いだ事業も、
30年を経過すると、陰りが生じるということです。
商品力が衰えてゆくのです。
ライバルが次々と勃興する。
新たな商品・サービスに客を奪われる。
ニーズがじわじわと縮小してくる。
といったことを背景に、粗利益確保が厳しくなってゆきます。
粗利益=商品力です。
どのようなヒット商品も、長い時間のなかで、
鮮度が衰え、コモディティ化し、
最初の頃ほど稼げなくなってゆくのです。
同じ売り物、売り先、売り方で稼ぐには、限度があるのです。
今から30年ほど前、
スーパーマーケット、百貨店、外食、各小売店は、大人気でした。
それが今や、コロナ禍を抜きにしても、
それらの業界は厳しい状況に追い込まれています。
インターネットの影響で、モノの買い方ががらりと変わってきたのです。
さらに、変化する環境のなか、多くの会社が
売り物、売り先、売り方を変化させずに、
価格訴求に活路を見出しました。
多くのモノの価格が30年前と比べると、下がりました。
安く販売することで、なんとか生き残ってきたのです。
当然、営業利益も縮みました。
しかしそれは、デフレ環境だからできたことです。
デフレが終わり、安さを武器に生き残ってきた業界は今、
かなり厳しい状況に追い込まれています。
とはいえ、中小企業においてもどっこい、
新たなメシの種を見出し、
粗利益をしっかり稼いでいる会社はあるのです。
そのような会社を、明日から紹介させていただきます。
(古山喜章)
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