常に新たなメシの種を探しなさい➂
昨今、物価高騰や人材不足で利益が出ない、
と嘆かれる経営者が多いです。
しかし、いつまでもデフレが続くわけでもないし、
少子高齢化は今に始まったことではありません。
変化を読んで対応する動きが遅いばかりに、
このデフレ終焉のなか、各社苦しんでおられるのです。
➂製品ロスが高粗利商材に変身しました!
和菓子を生産・販売する会社でのことです。
そのお菓子は、単品でよく売れるものの、
お菓子の端材が多く、その分、ロスも多かったのです。
細長いお菓子なので、少し短く仕上がったものや、
折れたものは、ロスになっていたのです。
それまでの経験から、長いのは売れるけれど、
短いのは売り物にならない、と思い込んでいたのです。
また商品は、ス-パーマーケットやサービスエリア、
路面店で販売していました。
内容量でいえば、500グラムや1キログラム入りの、
大容量の商品です。
ところがです。
コンビニを販路とするルートでは、長いのより短いのがいい、
ということが、わかりました。
小さな小袋に短い商品が入っていて、
ひとりでポリポリと食べれる、というニーズがあるとわかったのです。
早速、これまでロスにしていた短いお菓子をもとに、
小袋対応の商品を完成させ、流通経路を経て、
コンビニに商品が並びました。
手軽に食べれるおひとりさま需要にマッチし、
順調に売れたのです。
これまでロスになっていたものを集めて小袋に詰めて
出来上がった商品です。
当然、ロスは激減しました。
さらに、小袋商品のほうが、大容量の商品よりも、
はるかに粗利益が高いのです。
その会社全体の粗利益は一気に上がりました。
今では、小袋商品のための設備投資をし、
ロスのない、高効率の商品製造が可能になったのです。
同じお菓子の売り場でも、
コンビニという新たな売り先を開拓し、
これまで見えなかったニーズの発掘に成功したのです。
その結果、高粗利益商材を生み出したのです。
売り先が変われば、顧客のニーズも変わります。
自社の商品に、思わぬ力が隠されていることが、あるのです。
違う売り場、売先がないかを考えることも、
自社の持てる商品力を高める、チャンスとなりえるのです。
(古山喜章)
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