即時償却 事例③
即時償却C型の具体例としては、例えば、以下のようなものがあります。
※これは、過去お手伝いした会社の実例で、申請書類に記載した内容です。
■出荷ピッキングシステムを改修し、在庫管理状況の可視化を図る
今回の投資により、作業の進捗・特定の在庫が、現在、検品段階にあるのか、加工段階にあるのか、出荷前段階にあるのかなど、作業工程・在庫のステータス(状況)が可視化できます。これまでは、書面による出荷指示書で行っていたため、作業状況・各在庫がいま現在、どのような状況にあるかは、現場に行って、初めて確認できましたが、今後は、システム上で確認できますので、作業進捗が容易で当日作業終了予測や効率を上げることができ、出荷作業・在庫管理が迅速かつ効率的に行えます。特に、出荷等の状況が、途中で変更(数量や送付先変更等)になった場合は、タイムリーに作業対応できるようになり、ミスやロス等が確実に減らすことができます。
■売上債権の請求管理システムを改修し、請求業務のデジタル化を進めること
従来、請求業務については、得意先の請求締日の翌日に専用請求書用紙にドットプリンタで印字発行したものを各工事現場宛に封入して、郵送していた。今回の電子化に伴い、先方から指定されたデータ形式に合わせた請求データを指定の電子送付窓口に送信することで請求処理は完了する。これにより、発行に要する作業状況がシステム上で確認でき(可視化され)、また、非対面で行うことができるようになる。さらに、先方での書類紛失等による支払い遅延等があった際の問い合わせ、フォロー作業も、システム画面上で行えるため、現状よりも一層の可視化、非対面での業務が実現可能となる。
■棚卸管理システムを改修し、実地棚卸作業の効率化を図る
これまで実地棚卸作業の方法として、出力した用紙に、棚卸作業でカウントした在庫および数量を直接記入していた。したがって、リアルタイムでの棚卸状況の把握はできず、実地棚卸作業の完了後に、用紙を集めて、そこから基幹システムへ入力することで、はじめて棚卸数量が確定できる、という流れだった。今回の投資では、ハンディーターミナル活用により、各商品をバーコードで読み取り、各々の作業現場から通信による遠隔操作を行うことで、リアルタイムに基幹システムに入力反映されることが可能となる。実地棚卸作業の遠隔操作、かつ、棚卸状況のリアルタイムでの可視化を通じて、実地棚卸作業が格段に効率化され、在庫のずれによる欠品や過剰在庫の発生確率を下げることも期待できる。"
■販売システムの改修
今回の投資により、得意先に対する出荷、受注残の状況(ステータス)が可視化できるようになり、タイムリーな報告、また遠隔操作により送信できるようになります。これまでは、出荷/受注残等の情報は、システム上で確認ができていなかったため、上記の情報は、現場でしか確認できず、得意先へは現場からFAXで情報を報告している状況でした。今後は、システム上で確認できますので、作業管理が容易で効率を上げることができ、得意先へのフォローが迅速かつ効率的に行えます。同様に、倉庫別入出荷予定も遠隔から、参照可能となり、作業効率は格段に向上させることができます。さらに、請求書の作成、発送も、システム上で完結させることが可能となり、事業を非対面で行うことができるようになります。
(福岡雄吉郎)
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