本当にそうなんですか?④
時々、スポットで単発的に相談を受けることがありますが、
その際に、「これって、本当にそうなんですか?」
と経営者から聞かれることがあります。
「減資したら、税金がたくさんかかります」
製造業を営む多治見工業(仮称)は、
大手機械メーカーの産業用機械を仕入れ、
これを自動車メーカーの工場へ納入、据付を行う会社です。
業績は堅調ではありますが、
専務から相談がありました。
「実は、今後の悩みの種が、
下請法との関係です。
当社は、サプライヤーを外注として使って、
仕事をこなすことも多々あります。
ところが、数年前に、
公正取引委員会から是正勧告を受けたことがありまして・・・
調べると、資本金が大きいと、
いわゆる親事業者になる場合が大きく、
指摘対象になるケースが多いのです。
もちろん、是正すべきはしてゆきますが、
資本金を減らしたいと思っています。
これを税理士さんに確認したところ、
減資の場合は、個人にかなり税金がかかるみたいで・・・
本当にそうなんでしょうか?」
と質問がありました。
「半分あたりで、半分間違いですね。
減資は、有償減資と言われるものと、無償減資と言われるものがあります。
税理士さんは、有償減資のことをいっていますね。
でも、こちらの減資は少なくて、
圧倒的に多いのは、無償減資です。
これだと、税金はかからないですよ。」
(福岡雄吉郎)
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