有姿除却(ゆうしじょきゃく)③
固定資産などを今後、使うことをストップして、将来にわたって、
以前と同じように使うことがないなら、
除却損を計上してかまわない、ということです。
実際にこの処理をするときは、
取締役会を開催して、
「この設備は、もう今後一切使わないので、
現状の有姿のまま、除却したい」
などと議事録に残すことが必要です。
まちがっても、そのあとで、
「やっぱり使おう」というのはNGです。
税務調査で発見された場合は、必ず否認されます。
ですので、本当に、「この設備は使わない」
というものに限って、有姿除却をしていただきたいです。
実際に行った有姿除却としては、
・金型
・機械
・ソフトウエア(システム)
あとは、「建物」も有姿除却している会社もあります。
例えば、3月決算の会社で、
保有している建物を5月に取り壊すとなった場合に、
今期の決算で建物を有姿除却するのです。
今後、絶対に使わないというのは明らかで、
どのタイミングで除却するか、がポイントです。
目先のキャッシュフローを良くするということでいえば、
早めに除却したほうがよいわけです。
これから決算を迎えるという会社は、
有姿除却を検討してください。
(福岡雄吉郎)
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