2023年のうちに進めておきたいこと④
年始にあたり、今年のうちに進めておきたいことを、
書かせていただきます。
④給料アップと人員削減
ユニクロが新卒1~2年目の店長給与を30万円超にする等、
大手企業での給料アップの記事が目立ってきました。
今年は確実に賃上げ企業が増えます。
しかも、多くの業種が人員不足で募集人数を増やしています。
そこへ大手企業が給料を増額してくるのです。
このような環境のなか、
中小企業が今までどおりの給料で採用をかけても、
人員を確保できるわけがないのです。
私たちの顧問先でも、
今年度の新卒初任給を30万3千円にした会社があります。
建設工事関係の会社です。社長いわく、
「うちのような業界は、それくらいしないと、
人が来ませんよ。」とのことなのです。
言われてみれば、そのとおりなのです。
「給料を上げよ!」と言うと、
「そんなことしたら、利益が吹っ飛びます。」
と返答する社長がおられます。
ならば、必要人員数を減らすことです。
“給料はアップさせたい、でも、このままアップすれば、
労務費が増えすぎます!”と言うのなら、
人数を減らして総額を維持するしか、ないのです。
メーカーならロボットを活用する。
外食なら、タブレットを使う、店内調理を減らす、
発注・勤務シフトを自動化する、などして労働時間数を減らすのです。
サービス業の場合、人員は減らせなくても、
労働時間数を減らす余地は、まだまだあります。
デジタル化や、機械・ロボットなど、
新たな技術を導入して、
必要な人員、必要な時間数を減らすのです。
少なくとも給与明細を紙で印刷して配布しているようなら、
そんな付加価値のない作業はすぐにやめるべきなのです。
必要な人員・時間数を絞り込んで減らし、賃金を上げる。
加えて、強い商品力で粗利益を増やす。
間違いなく、賃金相場はこれから上がります。
相場に合わせて給料をアップさせなければ、
これからの人材確保はできず、組織はじわじわ劣化してゆくのです。
早めに給与を上げた会社は、いい人材を確保しやすいです。
近隣ライバルが給料を上げてから自社の給料を上げても、
もはやいい人材は、採用されていないのです。
遅れを取ることなく、給料を相場並みかそれ以上、
にしてほしいのです。
(古山喜章)
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