いつか来る不況期への対策 固定費を下げる努力を惜しんではいけません
「固定費とは 固定であって変動費化はできないでしょう?」
とある有名な企業の会社の社長が私の意見に反論してきたことがありましたね。
固定費の中身を不況期には徹底して、鬼になって、手を打ってください。
「生き延びる」為には、最小人員に徹して絞り、心を鬼にして人員を削減する、給料の高い役員から減額する。
総人件費を下げる。賃料は値引きをお願いする。
契約を解除する、保険も解約、定期購入契約品も解約、会費・会合費もケチケチでやめる。
とにかく 収益の生まない経費は下げるのです。
固定費を下げる努力は本来、業績がソコソコの時にしてほしいのです。
固定費を下げる、支払いサイトを伸ばすといったマイナス行動は、
ともすればいらぬ噂も流され、波風がたちます。
業績の良い時にやれば「経営の合理化」という美名で済まされますが、
不況の時にやれば「ヤバい!」となるからです。
しかし、高い給料を得て、権限や権力を持ったトップの仕事は、
トップにしかできない汚れ仕事も手に染めて欲しいのです。
情ではできません。理で固定費も下げるのです。
「マダはモウ で モウはマダ」という言葉があります。
「合理化 人の縮小はやりつくしました。 モウやることがありません!」
と社長はおっしゃいます。私は常に言います。
「マダマダ やり尽くしていません!」と
合理的課題は「ない!」と思ってしまうと、社長の目には、もう改善策や合理策は見えてきません。
やる気になればいくらでも、 課題が現れてきます。
(井上和弘)
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